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2019年5月 7日 (火)

アウディ80 オートマチックギアボックス 089 分解整備 イントロダクション

1989年製造のアウディ80 2.0Eのギアボックスから①セレクタP→D②セレクタDでシフトダウン2→1③セレクタD→R④セレクタD又はR→P・・のそれぞれで「ドスン!」と云う激しいショックが発生していた。ボンネットを開けて観察すると、エンジンがかなり強烈に右回りに動いている事が判った。

 事前に調査した1速と2速不具合に関与するトランスミッション内部機構はワンウェイクラッチを示唆していた。

(ワンウェイクラッチは単純な構造なので実際の不具合を目の当たりにする迄は故障を疑問視していた)

以下にクラッチとブレーキバンドの動作表を記載する

Cimg3530

オートマチックギアボックス 089 コードレター KAR D+Rクラッチ径 140mm

 

アウディのギアボックスを分解する前に部品取りとして1991年式GOLF2/19RVのミッションを購入し、構造・分解手順・パーツ構成について習熟しておいた(90%以上のパーツが089と共通・・・D+Rクラッチ径とリングギア、ギアボックスボディのみ異なる)。

・・・これはイレギュラな運用だとは思うが・・修理工場社長の提案でこのゴルフのバルブボディをアウディに移植してみた(社長もぱらいそもバルブボディが原因と”のぞんで”いた為)ところ、上述のショック以外は全く正常に動作し、フィーリングや燃費にも違和感は感じなかった(バルブボディコードレターは当然異なる。アウディ/FVB、ゴルフ/FG・・内部構造の違いは判らないが、有るとは思う)。

この事からバルブボディの不具合では無い事は事前に判明していた。社長とぱらいその次の不具合想像は、ピストン或いはシールリング破損であった(既に否定されていますが)。

 

忙しい社長と相談の結果ぱらいそが分解をさせて頂く事になり、リングギアを外して直ぐにワンウェイクラッチの不具合を発見した・・逆方向へ動いてしまうのだ(事前に分解したゴルフでは遊びは全く無かった)。試しにゴルフ・ワンウェイユニットと入れ替えてみると、当然だが逆方向へは1mmも動かない。

逆方向へ動いてしまう不具合は、ポジションレバーをP→D等へチェンジした時発生する異音と衝撃の原因を説明出来る・・ワンウェイ動作に有る遊びの分だけギアが動いてしまい、ワンウェイ・ローラーが噛み込んだ瞬間、激しい衝撃が発現していたのだろう。

 

これから数回に渡ってアウディオートマチックギアボックス 089の分解整備についてお送りします。

 

ゴルフ19RV、ヴァナゴン、ジェッタ、ポルシェ等の1バンドタイプギアボックスの分解整備にも役立つ事と思います。

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