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2016年6月 3日 (金)

電卓のドット抜け修理を依頼された

カシオの事務用電卓(6000円程する!)の液晶ドット抜け修理を2台依頼された。

古い液晶機器のドット抜けの原因は、まず間違いなく液晶基板と制御基板を接続する部分不具合に有る。

例えばゼブラゴム(導電性ゴムを縦に鋳込んだ接続用ゴム・・絶縁ゴムと導電ゴムがシマシマに見えるから?ゼブラなのさ)の接触不良。

これは一旦分離して洗浄剤でゴムと接点部分を洗浄すれば大抵直る。

 やっかい・・と云うか、今まで全てあきらめて廃棄処分していたのは、フラットケーブルやFPCで接続されているタイプ。

液晶基板の端子はITO(透明電極・・薄層インヂウム)で当然半田付けは出来ない。

大抵はヒートシールFPC・・導電性バインダで加熱圧着されている。

年数を経て何度も熱衝撃を受けた結果なのか、接着が浮いて導通切れが起き、結果としてドット抜けを引き起こすのだ(接着剤そのものの劣化なのかもしれない・・例えばバインダがウレタン系なら加水分解も考えられる)。

このヒートシールFPCはあまりに用途が専門的過ぎるせいか今まで入手する事が出来なかった・・そもそも何処にも売っていなかった(少なくとも小生には見つけられなかった)。

 今回の依頼を受け深くネットサーフィンした結果、一般に、それも安価にヒートシールFPCを販売している会社を発見した。

http://www.aitendo.com/product/4310

ヒートシールFPCだけでなく、簡易な熱圧着器具も併せて販売している(密林大河はボッタクリ!)。

Cimg3323L寸が20cmなのだが、交渉すれば長尺もイケるかもしれない(元反がロールだと思うので・・あくまで想像)。

接続端子数が多い場合は切り貼りして多極化するしかない(今回の修理もそうした)が、とにかく新造修理出来るだけ有り難い。

さすがに一発勝負は出来ないので、スライドグラスで何度も圧縮圧と時間を変えて試験した。圧着→剥がして接着具合評価の繰り返し。

ポイントは清掃。接着面の脱脂清掃が肝要。

 肝心の修理だが、1台は再加熱圧着処理で再生。もう一台はケーブルを新造しなければならなかったが、見事修理完了した。

液晶ITO端子は見た目よりずっと堅い。爪楊枝やマッチ軸で古いバインダを物理的に除去した後、洗浄剤で完全に脱脂する事(小生はサンハヤト・スプレー洗浄剤とイソプロピルアルコールを何時も使っている)。

 今回は文字ばかりになってしまったが、探していたヒトにはとても貴重な情報だと思う。

最後に・・導電性熱可塑性バインダと異方性導電ペーストをまぜこぜにしている記述が散見されるが全く違うモノなので間違えない様に。

おまけ:導電性ペースト(接着剤)

http://akizukidenshi.com/catalog/g/gT-08715/

FPCケーブルが途中で断線した時等に使えるし、リアデフォッガー断線修理にも使える(と、思う。未検証)。

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