正常にエンジンが始動出来るしもちろん正常に走行出来てはいたのだが、ブロワーが動かなかったりして(ブロワースイッチは完全に分解整備したのにもかかわらず)キースイッチ・・イグニッションスイッチ・アセンブリーの不具合を示唆していた。
この暑い時期としては最悪の不具合・・・ブロワ回路に電流が流れないと、エアコン回路にも電流が流れず、コンプレッサONしない。つまりエアコンが動かないってこと。最悪。
そんな訳で、気温36度以上の中で突貫改修工事を行った。故に写真はナシ。約2時間必要。
①バッテリーマイナスを外す
②トリムパネルやステアリングコラム下カバー等を外す
③ヘインズ本に従い作製したスペシャルツールを用いてキーシリンダーとスリーブを外す(ヘインズ本のイラストは角度が全く違うのでイラスト通りに作ってもダメ。使えません。70度を自分で作画してみてね)。
④キーシリンダー・スイッチユニットからコネクタを外す(デカイコネクタ1個と、小さいコネクタ2個)
⑤キーシリンダーユニットからシフトロックワイヤを外す
⑥キーシリンダーユニット固定クランプを外し、ディテントピンを押してユニットを外す
↓ここからは作業台での整備
⑦キーシリンダーユニットからスイッチユニットを外す(注意:3本の固定ネジはポジドライブ・・JISネジ廻しでもまぁ、大丈夫だけどね)。
⑧スイッチユニットを分解して接点を磨く/洗浄する。3つのプラスチック爪をコジって外すが、爪を割らない様に注意すること。プラスチックが劣化して脆くなっている。
⑨復元は分解の逆に行う。
注意:「③」でキーシリンダーを抜いたら、車体側の凹は廻さない様につとめる。ま、廻ってしまっても良いが、廻るとディテントピンがロックされる。キーシリンダーを抜いた直後にデジカメで凹や内部メカの位置関係を記録しておくと、廻ってしまった位置を復元する時に楽。
ディテントピンがロックされた時はマイナスドライバー等で凹を時計回りに廻すとロックが解除される。上述通り元の位置に戻すこと。
車体に戻す時にはどのみち分解時と同じ状態にしないとはまらない。
注意:「⑦」でスイッチユニットを分解すると、キーシリンダーユニット側にシフトロックワイヤ駆動ユニットが残る。逆さまにするとポロリと落ちてくるので、その前に位置関係を確認しておくと復元時焦らなくて良い。
ワイヤを「シフト側に押し込む」位置に駆動ユニットをセットするのが分解時のデフォルト。
注意:「⑧」でスイッチユニットを分解したら、デジカメで現状を記録しておくこと。不用意に廻すと位置関係が判らなくなる。
廻さず、現状のままで接点を洗浄/磨く事をお勧めする。
注意:キーシリンダーにはCRC5-556とかを使わないこと。せいぜいシリコンスプレー。
注意:キーシリンダー分解時に、グリスが塗布されている部分にのみ、古いグリスを拭き取った上で、新しいグリスを必要最低限塗布すること。
注意:クリックの為にボールロックが2つ3つ有るので、ボールとスプリングを落としてなくさない事。
グリスについて:今回キースイッチに使用したグリスは田宮模型の「ミニ四駆・フッソグリース」。高価なフッ素グリースだが、ほんの数百円で購入出来るので大変よろしい。
他にもスライド接点用グリースとか、プラスチック用グリース等も有るので街の模型店へ行ってみて下さい。 17/Aug. 追記
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