何故走行中にバッテリーはお亡くなりになってしまったのか・その弐
ぱちんこ屋の責任者らしき人が寄ってきて「なに?バッテリー上がり?ジャンプしてあげるよ」と、とても簡単に言って車を回してくれた。
娯楽の殿堂も大雪/渋滞で開店休業状態らしい。お店には大問題でも小生には本当に天の助けでした。
ジャンプしてもらうと直ぐにエンジン始動・・しかし、不整脈が有る。定法に則りしばらく高回転を維持して、バッテリーを充電した。・・ガソリンを満タンにして有るので、不安は全く無い。
数分間そのまま充電し、もう良いだろうとお礼を言った後、県道へ乗り出す・・・と、またエンスト!
元居た駐車場へ逆戻り。
再びジャンプして再始動。
この時点で①バッテリー・セルの短絡②オルタネーターの故障・・を想定した。②は・・ご勘弁願いたいとも。
オルタネーター故障なら修理/交換するまで直らない・・帰宅は絶対無理。バッテリー不良だけなら交換すれば帰宅出来る。
幸い近くに巨大カー用品店が有ったのでそこで故障の切り分けをしてもらう事にした。・・が、外車はお断り・・と言われてしまった上に、外車用バッテリーも置いていないと言う。
容量が同じなら大丈夫ではないか?と問うた小生の質問には、不可とも自己責任だから・・とも聞こえる尻すぼみのお答え。
あぁ、じゃあしょうがないですね。との小生の答えにかえってホットした様子。
あきらめがつき、お女中には帰宅不可能を伝えJAFに連絡する事にした。
それがアナタ、電話がまったく繋がらないのヨ。お話中&鳴り続けるコール音・・そりゃそうだろう、この道路状況ではね。
ようやく繋がった電話で更に衝撃の宣言「本日中に救援出来る目処は有りません」・・えぇ、まだ7時ですよ!「今日だけでヘルプコールが1000件以上かかっている上に、救援車両が渋滞の為動けません」。
・・当たり前だよな。「この様な状況に夏タイヤで走行され、事故を起こしたりスタックしたりする車が多数居るのです」とも。
「ええっ!馬鹿ぢゃん!!」思わず返した小生に疲れた声で「私共はその様な事は申し上げられません」・・さすがプロ。
こちらも「お疲れ様です。状況良く判りました。お待ちしますのでよろしくお願いします」。と、電話を切ったのでした。
さすがのお女中も今日中には救援が来ないと伝えると、めげていた。
宿を探すにしてもこの状態では先ず空き室は無いだろう。
小生は腹をくくった。バッテリーを交換してみよう。ダメなら此処で泊まれば良い。食料も水も有るし、途中で止まったらその時また考えれば良い。
大手車用品店の電気は既に消えていた・・・が、その先に有る大手ホームセンターはまだ営業中だった。
国産車用ホームセンターブランドバッテリーを購入し、装着。普段から工具はトランクに有る。近くのコンビニでガムテープを買い、絶縁材(古新聞とビニル袋)を装着。仕上げにウェスを1枚。
祈りつつキーを廻す・・・ヴォン!と一発でエンジンがかかる!おぉ、快調ではないかっ!
嗚呼!なんてこった、ボンネットが閉まらない。絶縁材の分だけ高いのだ。あせっていて高さまで頭が廻らなかった。無理矢理片側だけロックがかかった。
オルタネーター故障なら数㎞走る間にまたエンストするだろう。
人知は尽くした。後は天命を待つだけだ。
我々は嵐の海へ雪の渋滞道路へ向けて出発した!
自宅まで後300Km
つづく
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