リアウィンドウ修理
確かに一寸前からリアウィンドウを操作すると異音が出てはいた。だから、いずれ「こうなる」事は「判っていた」。
エアコンを使わず、秋の爽やかさを満喫した後、それはやってきた。左ウィンドウが4cm程空いてしまう。
ウィンドウレギュレーターの不具合で有る事は明白なので、早速分解修理を試みた。
1:室内側ハンドルカバーをづらして、ハンドル固定10mmボルトを外す。
2:ハンドル基部からリンクロッドを外す(上に押し上げればロッドは外れる)。
3:ハンドルユニットを外す。ドアボディに爪で嵌り込んでいるので、逆方向に引きつつ、手前
に引けば外れる。
4:ドア足下灯カバーを外し、コネクタを外す。カバーは上にずらすと外れる。 4’:ドアストライカー部枠を外す。ネジ1本のみ。
5:ドアパネルを上に引き上げつつ手前に引き、パネルを外す。
左図に示した位置に「引っかけ」形状のフックが有り、ドアパネルに引っかけて有る。
ドア内張のビニルフィルムは破らず剥がし、邪魔にならない様、テープで巻き上げ固定しておく。ご存じの通り、これが無いと車内に水がダダ漏れします。
6:ウィンドウレギュレーター固定ナット(4カ所)を外す。 ・・BB号の場合、画像で示した通り防振ゴムが千切れていた。 今回の不具合はリフター部の破損(後述)か、この防振ゴムの破損のどちらかが引き起こしたものだろう。
接着剤とゴム補修ペーストで接着/補強しておいた。防振ボルト?は汎用品も有るので、ホームセンターでも入手可能かもしれない。もちろんベンツ純正でも入手出来る(と、思う)ので、本来なら新品に交換するのが良い。
7:窓ガラスが落ちない様に、ガムテープ等でガラスを固定する。
8:窓ガラスに接着されている固定部パーツとリフター部を分離する。左図に示した爪付きパーツのみで固定されている。リフターとの位置関係は下図の通り。爪を開きつつ、コジれば外れる。固定が外れると、リフターをずらしてガラス固定パーツと分離する事が出来る。
9:レギュレーターをドアから取り出す。リールやワイヤホイールを分解してグリスアップ/清掃をする。シリコングリスを使う事。
10:BB号はリフター部が一部破損していたので、現状復帰の上、レジンで補修しておいたが、一時しのぎでしかないだろう。交換するなら、ネットではOEMが9800円で売っているので「劣化した中古部品」より断然こちらの方を勧める。
力の掛かる部品なので、補修は無意味と思われる・・が、まぁ、アマチュア精神でヤってみる。
11:レギュレーターを戻し、ガラス部と合体させ、レギュレーター固定ナットを「緩く」締めてウィンドウを上下させ、具合をみつつ、良い位置でナットを本締めする。
12:剥がした防水フィルムを復元し、内張を戻し・・・作業は終了。
13:お疲れ様でした。おしまい。
***追記
防振ゴムナットを接着補修/補強したが、簡単に破断してしまった。アッシーで組んだ状態で良く観察すると、モーター/リール部分で(レギュレーターの)枠が歪んでいる。
ガラスの開閉時に相当強くテンションが掛かり防振ゴムナットが破断。リフター部上下は10mmボルトのリジット固定なので、巻き上げ、巻き下げのテンションがモロにモーター/リール側枠に掛かり、その結果フレームが歪んだものと推測された。
レギュレーターモーターフレーム側を力業で整復し、防振ゴムナットが入手出来なかったので、間にゴムを挟んでセミリジット固定にした。
ガラスが完全に閉まる時、完全に下がる時には、ドア内側鉄板も若干変形する。最近の車の様な「挟み込み安全装置」は、無い。
閉鎖/全開時のコントロールは、ワイヤに掛かるテンションをバネで吸収するカタチでコントロールしているのみであった・・嗚呼、古い・・。
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