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2010年8月18日 (水)

パノラマワイパーの修理:解析編

 周知の事とは存じますが・・パノラマワイパーは単に扇型にワイプしている訳では無い。

 巧妙なクランクとリンクで回転運動を扇型に往き来する運動に変換し、通称「亀の甲」と呼ばれる部分に内蔵されたクランクとリンク、実際の駆動部分である本体内のギアを介して「M字状」にワイプさせているのだ。

 文章だけではなかなか理解出来ないとは思うけれど・・つまりそれだけ分節点が多く存在する・・無駄が多い・・無理が有る・・ってコト。

 先達の報告に有る通り「こりゃ壊れて当然」!!実際に自分で分解してみて、更にコノ「技巧だけに奔った技術者と、スタイルにこだわったデザイナーのアホさ」を実感した。

 キツイ事を言うようだけれど論より証拠、現行のベンツには採用されていないモンねっ!!!

ワイパ脱着手順

!!!最重要!!! 脱着分解前にワイパを動作させ、原点に復帰させる事。

 モーターが破壊されている場合は・・無理ですが、動く場合は、例え変な動きだとしても動作させて、自分で勝手に止まる位置・・原点へ復帰させ、リンクやクランクの位置をそのままに脱着し、合いマークを付ける事。組み立て時に泣く事になりますよ。Motorgear2_3 モーターが動かない場合でも、何とか時計回りにモーター軸を回して、せめて12時の位置へ亀を動かし、マークする事。Slidswitch2_3

  詳細略。脱着は意外に簡単。1時間も有れば脱着してリンクの給脂位は出来る(スライド接点原点については左画像を参照の事。2時の位置にあるホールに注目)。

  Linkmortor_3 Linkgear_3

  画像は右ハンドル車のリンク原点。左ハンドル車もリンクが反対に動作するだけなので(リンクが違うだけなので)原点は反転させた位置になる(と、思う)。

 ワイパアッシー自体は10mmのボルト4本のみで固定されている。・・この固定ボルトをブロア・ファンケースに落としてしまう事が多い(と、思う)ので、要注意。落としても排水パイプに入るだけなので実害は無い(と、思う)。ウェス等で養生してからボルトの脱着をした方が良いです。 追加:亀側軸、モーター軸共にテーパーでセレーションが切ってあります。真面目に分解するならギアプーラーを使って外そう。小生は・・も、もちろんプーラーを使いましたよぉ・・何故かドモる。(セレーションについては左下図参照)。

Jiku 左画像に記入した通り、C-クリップを飛ばさない様に注意。たかだか170円(ヤナセ)なのだが、現在日本に在庫は無い。本国から届くのに2週間は掛かるだろう。数枚のシムについても留意の事。

Ringgearscrew C-クリップを外すと、亀が12時の位置で外れる。亀を外して(左画像は亀を載せて有るが)裏側のカシメロックを外せば、ゴムカバーが外れる。その下に隠れているワイパボディーに有るネジを外せば、ギアが分離出来る。 

次回「分解編」に続く。

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