・・の修理を依頼された・・先日治療を受けた歯科医院から・・。今まで光重合器は紫外線で硬化するモノだと信じてきた。
かつて「造った」デンチャー用重合器は40wブラックライトを3本重ね、シンクロナスモーターでトレーが回転するヤツだった。
その延長線上なので、ね。
そう云えば、大昔の製品に水銀ランプを使うヤツも有ったな・・ハンディだよ。
少し前の製品のほとんどはハロゲンランプを使うヤツ。
いずれの製品も光りは「青」だよね。ライトユニットとガイドの間にフィルターが入っているから。
そんな訳で「光重合レジンは紫外線硬化」と思いこんでいた。
今回依頼された重合器は米国製 フラッシュライト1001と云うヤツ。
光強度は800mW/cm2以上で波長は・・420-510nm、中心波長は470nmらしい。
つまりコレは・・ルミヂット社のルクシオンブルー5wらしい。確かにLEDチップをよく見ると
似ている・・様な・・?
今回の依頼品では、ユニットを落とした事からレンズキャップリングが外れ、同時に接着してあったLEDユニットが剥がれ放熱が不十分になり、LEDチップそのものの剥離を起こした様だ。
口腔内に入る様にコンパクトに造られているのに、発光部は当然小さい。その小ささの中に5WものLEDを押し込めて有る訳なので、当然熱的にキビシイ。メーカーは連続使用が出来ると書いているが、はなはだ疑問である。
現にそのメーカーではこの1001タイプは廃番で、新製品を売っている。CG画像で見ただけだが、発光部が3カ所に別れている様に見える。放熱を考えてチップを分離したと考えれば妥当では?・・(後日確認:3LEDと書いて有った)
FLASH-lite 1001は10万以上したそうだが、LEDだけなら若松通商等で5000円程で購入出来る。
・・今回のユニットから型を起こし、LEDを埋め込む事など難の無いコトだけどなぁ。放熱も十分にして。有線にして、チェアー毎にセットすれば便利かも。・・製品でも出てるケド。
とりあえずLEDを調査して、それからだねぇ。3Wぢゃダメか?
純正でも2mm厚のレジンで20~40秒照射と書いてある。アバウトだな。
あぁ、思い出した。ナゼ「青色光」なのか。ほとんどの光重合レジンの重合励起材として470nm感受性物質が使われている為・・らしい(コレは未確認)。
***2011年4月5日追記***
この後予定通り若松通商よりルミヂット社ルクシオンブルー5wを購入し、LEDを張り替えた。ユニットが重いのは放熱用銅ロッドが内蔵されて居た為であった。放熱ロッドは温度センサにより過熱を監視している様だ。
肝心の重合具合について・・純正LEDと全く遜色無いとのドクターの判定。チェアー3台の病院で現在も便利に使われている。・・さて、ここまで読んだ技工士諸君、造るかい?
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