オルタネーターの整備
最近のアウディは、触媒フランジ腐蝕に因る密閉度低下で排気漏れを起こしてはいるのだが、まぁ、調子は良い方では無いかと思う。
で、ボンネットを開けたり、下回りを覗き込んだりしていて、オルタネーターからの異音に気づいた。
現在駆動しているオルタネーターは、某オークションで「整備後5000km走行・廃車」と銘打たれていたモノなのだが・・??
友人にスリップリングの旋盤加工と、ベアリングの入手を頼んでしまった。友人いわく「こんなのはモーターとは言えない」。彼は普段、長さ8m、重さ20トン位の「モーター」のベアリングを交換しているのだそうだ。・・それがモーターと言えるのか?スゴイのぉ。
型式 :AUDI No ,026 903 015 F BOSCH No, 0 120 469 862 14V 90A
オリジナルベアリング 新規購入ベアリング
コンミュテーター側: NTN 6201LUA Koyo 6201 2RU
BOSCH No, 1 120 905 102
内径12mm 外径32mm 厚さ10mm。
一般品ではNTN 6201LLUで代用出来る・・らしい。純正の「LUA」と一般品の「LLU」の違いは、色々調べた結果、封入されているグリスと、シールゴムの「耐熱性」の様だ。件の彼が云うには・・「高温時、如何にグリスを保持できるか」がキモとの事。なるほどなぁ、シールって云うのは防塵・防水の為だけだと思っていたけど、グリスを漏らさないってコトでも大切なんだ。
・・で、一般品(LLUタイプ)が使えないのかと云うコトだけど、小生は使えると思います。って云うか、交換時期を決めてしまえば良い訳。純正オルタネータベアリングが大体10万キロを寿命としているのなら、5万キロで交換すれば良い訳。安いし、その方が却って良いカモね。他の部分も診られる訳だし。
オリジナルベアリング 新規購入ベアリング
プーリー側: SFK 446545A/VK Koyo 6303 2RU
BOSCH No, 1 120 905 533
内径17mm 外径47mm 厚さ14mm
こちらは一般品の表からは見つけられなかったが、サイズ的には規格品です。
(町のベアリング商であっさり入手出来ました。”2RU"は両面ゴムシールの意味/2016.Nov.)
今回は「たまたま」前後共Koyo社製ですが、SFKでもNTNでも、何処の会社のモノでも良いのです。ただ、上述の様に「オルタネーターに使う」ベアリングは直ぐには入手出来ないので、一般品の「LLUタイプ」を購入した場合は、早いスパンで交換しましょう。
スリップリング側に在る「スプラッシュ ガード」(BOSCH No,1 120 591 075)なる、ベアリングと後ろカバーの間に入れるスリーブ(?)状のプラスチック部品も、必ず交換する事。スリップリング側ベアリング外輪を押さえる重要な部品だけれど、プラスチック製なので、潰れたり削れたりしてクリアランスが拡がってしまうと、外輪が内輪と同時に回る様になり、一発で全体が破損するそうです。
ボルテージレギュレーターはそのまま使用。ブラシのみ交換した。ブラシはゴルフⅡ用のリペアキットをディーラーから購入(OEMの新品レギュレーター/ブラシアッシーが追い金1000円追加で買えてしまう金額だった。失敗したなぁ)。
ブラシは電装屋さんに行けば、安価に購入出来たと思う(ボッシュ製でなくても、サイズが合えば良いと思うので)。
スリップリングはローター軸と同軸にセンターを出して真円を出さなくてはダメなので、ヤスリやペーパーでの加工は却って寿命を短くしてしまいます。偏心するとブラシが踊り、スパークし、焼けを起こします。長く使いたいなら、旋盤加工してもらいましょう。
ノイズ防止コンデンサーも交換しよう。必ずしも純正でなくても可。国産品を流用・加工して付ければ良い(2.2uF 100v BOSCH No, 0 290 800 036)。
最後に・・株式会社 平和商会 静岡支店 さんには大変お世話になりました。電話相談にもいやがらず、すごく親切に対応して頂けました。今回は時間的余裕が無く、お取引はさせて頂けなかったのですが、近隣のショップでの対応がダメダメだった人は、遠くても相談する価値は有りますよ。所在はネットで探してね。直ぐ判りますよ。
2016 28/Nov. 追補
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